新規集客
美容室がチラシ集客するのに「最も効果が高い」のは独立や新規オープン(多店舗出店)の時です。
他にも「この数年はチラシを配ったことがない」お店なら、「集客しやすい時期(特に3月~8月)」に配ると効果があります。
しかしチラシ集客は大きな投資。1人でも多くの新規客に来てもらうには、制作会社の選び方も大切です。
そこでチラシを制作を依頼するときに「集客が得意な制作会社」かが分かる、7つのチェックポイント解説します。
美容室のチラシ制作は、「美容室専門」の制作会社の方が、異業種の制作会社が作るよりも効果があります。つまり集客します。
ではその違いは何なのか。それが以下の7つの項目です。
言い換えれば以下の「7つを質問」をすれば、その制作会社が美容室の集客が得意かが分かります。
<7つの項目>
ではこの7つを、詳しく解説していきます。
美容室の集客を得意とする制作会社は、「直近1年以内」に「最低20サロン以上」のチラシ制作を絶対しています。
これはどの業界・業種にも言えますが、「業界の専門知識」は積み上げです。
ネットや本の知識をかき集めて通用するほど、「美容室の集客」はいまや簡単ではありません。
そのため制作会社に依頼する場合は、どれぐらい実績数があるのか質問してください。
集客ノウハウは常に変わり続けているので、特に「この1年間での制作実績数」が重要です。
なおこの時、無視しても良いのは「制作会社がどの県(地域)にあるか」です。言い換えれば、制作数さえ多ければ、どの地域の制作会社でも問題ありません。
例えば私の会社のデザイン部は大阪府にありますが、北は秋田県、南は沖縄県の美容室の制作をさせてもらっています。そして、どの地域のチラシも「その都道府県ならでは」で大きくは変えせん。
なぜなら郊外型のサロンの場合は「集客の必勝パターン」は基本的に同じだからです。
つまり「どの県の制作会社」かよりも、もっと重要なのは
これらの5つのノウハウを持っているかです。
そのため、必ず直近1年での「美容室のチラシ制作数」を確認しましょう。
1年以内に20サロン以上を制作している会社なら、独自の必勝パターンを持っているので、まず大きな失敗は無いはずです。
美容室のチラシ作成は、「オシャレな見た目」が重要な条件の1つです。
そのため、女性モデルのフォト(スタイル写真)が必要です。
もちろんモデルのフォトを使わずチラシを作る時もありますが、どうしても「オシャレさ」「ブランディング」を意識する場合は、フォトを使う方が「地域で長期的なブランディング」が出来ます。
そのため、制作会社が「オリジナルのフォト」を持っているかを確認して下さい。
ちなみにネットで有料のフォト素材を買って制作する会社もありますが、正直「チラシで使える、今どきの女性モデルのフォト」はほぼありません。
フォトは「モデルの顔」も最も重要ですが、それと同じぐらい「今どきのヘアスタイル」「今どきのメイク」「今どきの服(ファッション)」も重要です。
ネットで売っている素材は、ヘアスタイルもメイクもファッションも古く、ブランディングしたい・集客したいサロンのチラシ素材には向いていません。
私の会社(IT-Brain)もそうですが、美容室のチラシ制作を得意とする制作会社は、必ず毎年、大量のフォトを撮影しています。
例えば私の会社では、年間でボツ写真も含めると3000枚はフォトを撮影しています。
その投資は必須なので、美容室のチラシ制作会社であれば、どこも当たり前にしています。
そのため「オリジナルのフォトを持っているか」を質問すれば、その制作会社が美容室のチラシ制作が得意どうかが分かります。
なお私の会社は必ず、女性モデルを使ってオシャレなチラシを作りますが、よく美容室オーナーからこんな質問を受けます。
『「手作りチラシ」と女性モデルを使った「オシャレチラシ」どっちが当たりますか?』
それについては、以下のブログ記事を参考にしてください。
チラシは何を載せる(中身)かで「集客数が2倍」増える事も珍しくありません。
チラシ集客で「当てる」には、掲載すべき情報が3つあります。それが以下です。
この中で特に「1.キャンペーン内容」は重要です。
なお美容室のチラシで、もっとも「当たりにくい内容」の典型的な打ち出し方が、
「オールメニュー●●%オフ」です。
これは本当に当たりません。
なぜなら、これでは「新規料金をいくら支払う」のか、お客様が自分で計算しないと分かりません。
美容室は「日本で5本の指に入る」ほど「料金が分かりにくい業種」です。
その最たる例が「ロング料金」です。自分がショートか・ミディアムか・ロングか・・美容室によって長さの基準が違います。
またメニューも多種多様です。カラーもパーマもストレートも種類が多すぎて、結局「自分はどのメニューが適正」か分かりません。
「ストレート」と「縮毛矯正」が同じメニューだという美容室もあれば、まったく違うメニューだと言う美容室もあります。
そんな状態で「初めて行く美容室」のチラシに「オールメニュー30%オフ」と書かれていても、「結局いくらになるのか」「どれだけ得なのか」まったく分かりません。
お客様は「安いのが好き」ではなく、
お客様は「お得なのが好き」なんです。
「品質が悪くても、安ければ良い」ではなく、
「品質が良く、お得に感じる」ものが欲しいんです。
では、どうすれば良いのか?
例えば「オールメニュー30%オフ」で新規集客するなら、チラシには以下の3つを掲載して下さい。
・「セットメニュー」にして、複数の組み合わせを掲載する
・元の料金を掲載する
・新規料金を掲載する
こうすることで、どのメニューが・どれくらいお得になるのかが分かります。具体例が以下です。
こうすれば、はっきりと「新規料金」が分かります。
どれくらい「お得」なのか分かります。
でもこれってホットペッパービューティーのクーポンページの「標準的な手法」で、美容師さんなら誰もがよく見る手法です。
つまり、この程度の「美容室の当たり前」も提案できない制作会社は、絶対に当たらないので選んではいけません。
だから制作会社を選ぶ時は「美容師さんよりも集客に詳しい」または「美容師さん並みに美容業界に詳しい」制作会社を選びましょう。
そのための基準が「チラシに掲載するセットメニュー内容や金額を提案してくれるか」どうかです。
これは美容室専門の制作会社なら、どの会社も当たり前のようにしてくれます。
チラシはデザインも大切ですが、それ以上に集客を左右する重要なのが「配り方」です。
この「配り方」の提案で、美容室のチラシ制作が得意かが分かります。
具体的には「町域別」に、どれくらいの「枚数」を「どんな配布方法」で配るか、
また「同じ町」に「どの周期」で「何回」配るかの提案・手配をしてくれるかです。
美容室のチラシ制作が少ない制作会社は、ほとんどの場合「新聞折込」だけで提案します。それどころか、配り方については一切の提案がなく、お店に一括納品する制作会社もあります。
しかし新聞の購読率は劇的に下がっており、いまや40%~50%の世帯しか新聞を取っていません。さらに30~40代の女性を集客したい場合、新聞を取っている世帯は30%もいません。
そのため美容室が「新聞折込のみ」でチラシを配るのは、集客しにくいです。
美容室のチラシ制作を得意とする会社は、新聞折込以外での配り方も提案してくれるはずですので、その点も確認してください。
以下のブログ記事は、美容室のチラシ集客の「配り方・枚数・チラシ内容」の基本鉄則を書いています。参考にしてください。
新聞折込はもとより、ポスティングの方が今は当たります。なおポスティングは3種類の方法があります。
ポスティング会社は各地域にあります。(※人口が少ない地域はない事もある)
そこで私の会社では毎回、それらのポスティング会社を探し、配布単価の値段交渉もします。
なぜならチラシは大量枚数で攻める時、もっともコストがかかるのは「配布費用」だからです。これはデザイン費や印刷費の比ではありません。
そのため配布費用を少しでも抑える事が出来れば、結果的に美容室は全体コストを少しでも減らすことができます。
また配布スケジュールを計画し、「何月何日」に「どの町域」へ「何枚配るか」などの詳細な依頼・指示をポスティング業者や新聞折込業者にします。
なお一般的に美容室のチラシ制作会社はここまでしますが、一般的なチラシ制作会社がここまで細かくするかというと、あまり聞いたことがありません。
なぜなら制作会社にとって「ものすごく手間がかかる=人件費がかかる」からです。つまり自社の利益を削る作業なので、好んでする会社は少ないです。
ある意味、美容室のチラシ制作会社は「特殊」とも言えます。
しかしその特殊な作業をすることで、美容室は集客数が増えたり、全体コストの削減になるのですから、絶対に避けては通れない提案です。
そんため制作会社を選ぶ時は、配布計画・業者手配・業者への値段交渉までしてくれるかを確認してください。
なお、チラシの「配り方」は様々あり、それぞれメリット・デメリットがあります。詳しくは以下のブログ記事に詳しく書いています。参考にしてください。
これは対応する会社と、対応しない会社に分かれます。対応しない会社が決して「悪い」会社ではありませんので、この項目はあくまでも参考に読んで下さい。
私の会社では「デザイン費のみ」頂いています。そして「印刷費」や「配布費」の利益は一切いただかず、基本的に印刷会社や配布会社はサロンと直接取引してもらい、「原価」で取引仲介をしています。
例えば「印刷費」は激安印刷会社から、代引きで「原価」でサロンにお送りします。また仮に6万枚を印刷する場合は、時期を2回に分けて3万枚ずつ納品します。
なぜそんな面倒なことをするかと言うと、印刷費を分割してサロンが払えるので、「資金繰り」がかなり楽になるからです。
もちろんその分、制作会社側の私たちは手間がかりますが、サロンに喜んでもらえるので、あえてこの手法を用いています。
また「配布費」も、配布業者と値段交渉した上で、配布時期・枚数などを指示したら、請求は配布業者からサロンにしてもらいます。もちろん配布業者からバックマージンももらいません。
なぜなら失礼ですが、バックマージンは数千円程度。それを配布業者からもらうくらいなら、少しでも依頼サロンの配布コストを安くして欲しいからです。
私の会社の場合は、このようにしてサロンの支払い時期を分散・分割しています。
こうする事でサロンは資金繰りがかなり楽になりますが、必ずしも制作会社がしてくれるかは分かりません。でも出来れば「ダメもと」でお願いして欲しいと思います。
最後に制作会社に「当たるノウハウ」と「当たらないノウハウ」があるかを、ぜひ確認してください。
ちなみに「当たるノウハウ」よりも、実は「当たらないノウハウ(失敗経験)」を数多く持つ制作会社の方が、間違いなく集客が得意な会社です。
というのも、本当に申し訳ありませんが、私たち制作会社が「必ず集客できるか」と聞かれると、正直「やってみないと分からない」というのが本音だからです。
もちろん蓄積した「当たるノウハウ」を使って、毎回全力を尽くしますが、思うような結果が出ない事はあります。
その結果、「当たらないノウハウ」も残念ながら蓄積します。
例えば「当たらないノウハウ」を1つ公開すると、私の会社は「多店舗が載った複数店合同チラシ」を依頼されても、お断りしています。
理由は「当たらない」からです。過去にやって何度も失敗したので、これは断言できます。
そして、こういった「当たらない・失敗ノウハウ」を、美容室のチラシ制作を得意する会社は、必ず沢山持っています。
実はこれは制作会社を選ぶ上で、ものすごく重要な条件です。
「失敗するのが分かっている」チラシは、当たり前ですが、作らない・配らない方が良いからです。
ですから「多店舗の合同チラシは当たらないと聞きますがなぜですか?理由を教えてください。」と聞けば、集客が得意な制作会社なら、必ず答えることが出来ます。
その理由が納得できれば、その制作会社を選んでも「大きな失敗」はしないと思います。
美容室の集客専門 チラシ制作
株式会社IT-Brain(アイティブレイン)
あなたのお店が良いチラシ制作会社と出会い、成功する事を心より願います。
長文をお読みいただき、本当にありがとうございました!
この記事を書いた人
中川 淳 株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。
株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。