美容室がチラシ集客で効果を出すには「配り方」がもっとも重要です。方法は新聞折込・ポスティングなど5種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。そこで今回は、チラシの配り方5種類を詳しく解説します。

新規集客

チラシの配り方比較【ポスティングと新聞折込】メリット・デメリット

美容室チラシの「配り方」5つの手段

美容室がチラシ集客をする時、「配り方」がもっとも成功を左右します。
その配り方の「手段」は大きくわけて、以下の5つがあります。

以下は「手段」において、集客しやすい順番です。

  1. スタッフ・ポスティング
  2. 業者ポスティング(単配)・・単独配布
  3. 業者ポスティング(併配)・・合同配布
  4. フリーペーパー折込
  5. 新聞折込

大きく分けて手段は「折込」と「ポスティング」に分けれます。
もともとチラシは「新聞折込」が一般的でしたが、最近では新聞折込だけでは集客しにくくなりました。

理由は新聞を50%前後の世帯しか新聞を取っていないからです。
つまり新聞折込だけで配ると、「地域の半分の世帯」にしかチラシを届けることが出来ません。
そのため最近では、ポスティングで配ることが「集客の必須条件」です。

しかしポスティングも細かく分けると「スタッフポスティング」「単配・業者ポスティング」「併配・業者ポスティング」の3種類に分かれます。
さらに折込も、「フリーペーパー折込」と「新聞折込」の2種類に分かれます。

そこでこの5つの手段を、メリット・デメリットに分けて解説していきます。

手段1)スタッフ・ポスティング

美容室のスタッフが手配りする方法です。
営業中に手が空いた時間や、営業後にコツコツ配る手法です。

スタッフポスティングのメリット

メリットは「もっとも集客しやすい」手段だという点。
特に「一軒家に丁寧に配る」ことで、かなり集客します。

スタッフポスティングのデメリット

デメリットは、短期間で大量に配る事が出来ない点。
そのため「短期間で集客したい」「新規オープン時」には、あまり向いていません。

またスタッフの体力を使うため、「バランスを見て活用」するのがポイントです。
要は無理にスタッフが大量に配ると、疲れて営業に支障をきたします。

また「目的」をキチンと理解して伝えておかないと、「私はチラシを配るために美容師になったんじゃありません!」と離職を招くこともあります。

手段2・3)業者ポスティング「単配」と「併配」

ポスティング業者には2つの種類があります。
それが「単配業者」と「併配業者」です。

「単配」は、サロンのチラシ1種類のみを配るサービス。
「併配(へいはい)」は、他業種のチラシを一緒にまとめて配るサービスです。

「単配」業者のメリット

「単配」のメリットは
「併配」よりも集客しやすい点。
(チラシを見てもらえる確率が高い)

また「配ってもらう日」や「地域」を指定できます。

「単配」業者のデメリット

デメリットは、もっともコストが高い点。
1枚当たり4円~10円(地域や業者による)かかります。

「併配」業者のメリット

併配のメリットはコストが比較的安い点です。
1枚当たり3.5円~(地域や業者による)です。

「併配」業者のデメリット

デメリットは、業者が「配る日」があらかじめスケジュールで決まっていて、その日に合わせて配ってもらうしかない点です。

また配る地域も決まっているので、必ずしも「攻めたい地域」に配れるとは限りません。
要の業者の都合に合わせて配ってもらう必要があります。

スタッフと業者ポスティング「比較」

ポスティングにおける、スタッフと業者ポスティングの最大の違いは、業者の方が短期間で中規模量を配れる点です。

(業者目安: 1日で1万枚程度は可能)
(スタッフ目安: 1時間で100~300枚)

手段4)地域フリーペーパー折込

地域フリーペーパー紙は、地域に「ポスティング」で配ってます。

そこで地域フリーペーパー紙の多くは少しでも利益を出すために、地域紙の中に様々なチラシを折り込んで、一緒に配るサービスをしています。

つまり、イメージ的には業者ポスティングの「併配」とほぼ同じサービスです。

地域フリーペーパー紙のメリット

大きなメリットは「新聞折込」並みにコストが安い点です。
またポスティングで配るので、新聞折込よりも多くの世帯に入れてくれます。

地域フリーペーパー紙のデメリット

デメリットは以下になります。(基本的に併配ポスティングと同じ)

  • 配布日を自分で決められない
  • 地域が限られる
  • ポスティングと比べて集客率が低い

手段5)新聞折込

もともとチラシを配るスタンダードな方法が新聞折込です。
購読率が減り、配れる世帯数こそ減っているものの、実は新聞折込にもメリットが沢山あります。

新聞折込のメリット

メリットは4つあります。

  1. コストがもっとも安い
    (3~4円/地域やチラシのサイズによる)。
  2. 地域と配る日を指定できる
  3. 短期間で大規模に配れる
    (極論1日10万部も可能)
  4. 50代以上の集客を狙うのに向いている
    (50代以上は新聞購読率が高い)

新聞折込のデメリット

デメリットは、新聞を取る世帯が50%前後に激減しており、地域全部に折込しても「地域の50%前後」の人にしか伝えられない点。

また取っている世帯も50歳以上の人が多いため
20~40代の集客には向いていません。

「配る手段」にはこのように各種でメリット・デメリットがあります。
そのため、ぜひ使い分けて欲しいと思います。

まとめ:「誰が配るか」で集客数は変わる

「誰が配るか」で集客数は大きく変わります。

「誰」とは、大きくわけて内部者・外部者で、
内部者とはスタッフのこと、外部者とはポスティング業者などの事です。

ではなぜ「誰が配るか」で集客に差が出るのか。

それを理解するには、まずポスティング業者の「ビジネスモデル」を理解する必要があります。

ポスティング業者は、依頼されたチラシを依頼された地域に配りますが、業者から見ると以下の収支になります。

  • 収入 = 配る単価 × 配る枚数
  • 支出 = 配る人件費 + 交通費

支出の「配る人件費」とは、アルバイトを雇って地域に配る費用ですが、簡単に言うと「配る時間が短い」ほど人件費を抑える事が出来ます。
つまり利益が出ます。

そこで「どうやったら早く配れるか」を考えて配ります。
そのため、マンション主体に配る事になります。

というのも「一戸建て」に1軒1軒に配るのと、「マンション」の集合ポストに配るのでは、1時間で配れる枚数は3倍以上変わるからです。

一戸建て限定で配ると、慣れていない人で1時間に150~200枚ぐらい。早い人で300枚です。
しかしマンション限定だと1000枚以上配れます。

また一戸建てに配る際も、短時間でたくさん配りたいため、奥まった一戸建てには配りません。時間がかかり、効率が悪いからです。

利益を出すために「マンション主体で配る」のは、業者にとって当たり前なのです。

そのためポスティング業者は依頼された地域の約70%の世帯に配るのが平均的です。

そんな背景を踏まえて「スタッフが配る」際は、以下を意識して配ると、より集客しやすくなります。

  • 一戸建てだけに配る
  • 奥まった家も配る
  • 丁寧にチラシをポストに入れる

つまり
「数」(枚数)ではなく、
「質」が重要なのです。

たくさん配るより、
丁寧に配る方が重要です。

他にも地域の人に会ったら笑顔で挨拶し、綺麗な服で配るのも大切です。
逆に絶対に煙草を吸いながら配るなど、素行が悪い事はしないで下さい。

なぜなら、「お店の看板」を背負っているからです。
地域の人は配る人の「素行」を見ています。

ですからスタッフが配る際は「枚数を配る」事を目的にして配らず、
「あなたの人柄を配る」事を目的にして欲しいと思います。

チラシ集客で効果を出す秘訣

なお、美容室でチラシ集客をする場合、「配り方」と共に
デザインや掲載内容も大きく集客数に関係します。

以下のブログ記事は、「集客が得意」なチラシ制作会社の選び方を解説しています。ぜひ参考にしてください。

美容室の集客専門 チラシ制作
株式会社IT-Brain(アイティブレイン)

■チラシ制作料金

あなたのお店が、集客でますます成功する事を心より願います。

この記事を書いた人

中川 淳 株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。

株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。

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