美容室で100店舗以上、独立開業・新規オープン出店に関わった経験から、郊外サロンの「新規オープン時の新規集客法」6種類をまとめました。この6つの方法は、多店舗サロンが新規出店時に「ほぼ100%している事」「鉄板の方法」なので、これから独立開業される方に参考になれば幸いです。

独立・出店

【100店舗の出店ノウハウ】郊外サロンの新規オープン【6つの集客法】

美容室で100店舗以上、独立開業・新規オープン出店に関わった経験から、郊外サロンの「新規オープン時の新規集客法」6種類をまとめました。

この6つの方法は、多店舗サロンが新規出店時に「ほぼ100%している事」「鉄板の方法」なので、これから独立開業される方に参考になれば幸いです。

美容室の新規出店・新規オープン「6つの集客方法」

6種類の集客方法が以下です。

  1. チラシ
  2. ホームページ(+ネット予約)
  3. 紹介
  4. 挨拶まわり
  5. 看板(ポスター)
  6. hotpepper(ホットペッパー)

これらは1つだけでなく、全てがからみあって「相乗効果」で新規集客します。
例えば以下の流れです。

<チラシ>

  • チラシを見る => チラシだけで来店
  • チラシを見る => ホームページ
  • チラシを見る => hotpepper

<挨拶周り>

  • 挨拶周り => 優待券で来店
  • 挨拶周り => チラシ
  • 挨拶周り => ホームページ
  • 挨拶周り => チラシ => ホームページ
  • 挨拶周り => hotpepper

<看板>

  • 看板見る => チラシ
  • 看板見る => チラシ => ホームページ
  • 看板見る => ホームページ
  • 看板見る => hotpepper

<紹介>

  • 来店の新規客 => 紹介 => ホームページ
  • 来店の新規客 => 紹介 => hotpepper

つまりチラシ、看板、挨拶回りで美容室の「存在を知ってもらう」。
その後でチラシ、ホームページ、hotpepperで「選んでもらう」。

この「流れ・仕組み」を作ることが新規集客において大切です。

チラシ集客

郊外型の美容室が新規オープンする際、、絶対的に外してはいけない集客方法が「チラシ集客」です。

もちろんネットの普及とサロン数の激増で、チラシは以前より当たりにくくなりました。
それでも「認知度UP(知ってもらう)」において、チラシを越える新規オープンの集客ツールは他にありません。

新規オープンしても「勝手にお客様は来ない」

独立する美容師さんは、オープン前に以下のように言う人が多いです。

「オープンすれば、勝手にお客様がそこそこは来るでしょう」。そして「あんまり来てもらっても、対応できないから」と言い、チラシの枚数をあまり配りません。

・・でも、残念ながら現在の独立オープンは、本当に甘くありません。
チラシは当たって「0.3%」の反応率。つまり1万枚まいても、30人しか集客できません。

最近では「0.1%」の反応率でも普通になりました。つまり1万枚まいても、たった10人の新規客です。そして0.1%以下の反応率は珍しくもありません。

理由はシンプル。人口は減っているのに、美容室の数は増えている(減っていない)からです。新しい美容室が出来ても地域の人には珍しくもなく、話題にも上がりません。
だから「勝手にお客様が集まる」ことはありません

新規オープンのチラシ集客/何枚配るのが良い?

地域密着・郊外型の美容室であれば、地域性にもよりますが、
最低でも「10万枚を3か月間で配る」必要があります。

10万枚で、反応率0.1%なら、100人の集客です。
10万枚で、反応率0.3%なら、300人の集客です。

でも・・「10万枚」って、凄い枚数ですよね。
また多くの独立オーナーさんは「そもそも10万人も地域に人が住んでないですけど・・」と言われます。

それは「10万枚を10万世帯に配りましょう」という意味ではありません。
オープン3か月間で「近隣3万世帯に繰り返し3回」配って、結果が出るからです。

もし15000世帯の町なら「15000世帯に4回」は配って、最低でも6万枚は配ってください。

「赤字にならない」採算分岐点と必要な「新規客数」

なぜオープン時にチラシを「10万枚はまく必要がある」のか。
その根拠は、美容室経営においての「採算分岐点」に関係します。

例えばスタッフがオーナーを含めて3名の美容室の場合、
毎月120万円ぐらいが、おおよその採算分岐点です。

「採算分岐点」とは、その金額以下なら赤字になる、赤字・黒字の分かれ目の金額です。
簡単に言うと「毎月・最低必要な金額」の事です。

一般的に家賃、水道光熱費、人件費などの「固定費」と、材料費、販促費などの「変動費」を足し算した費用です。

オープン時の客単価が6000円なら、月120万円の売上を作るには、お客様の数は200人必要になります。
さらに来店周期は平均「約3か月」なので、毎月の売上を作るには「3か月分の顧客カルテ」が必要です。

つまり「200人×3か月」=600人。
通常は新規オープンは「顧客0人でスタート」するのですから、オープン3か月以内に600人の新規集客が必要だという事です。

これが出来ないと、単純に毎月赤字になります。

チラシ集客に関しては、さらに詳しく以下の記事で解説しています。
ぜひ参考にしてください。

ホームページ集客

郊外サロンは「ホームページのクオリティ」が集客・求人に大きく影響します。

新規オープン時に「チラシ集客」する場合は特に、ホームページがあるサロンと無いサロンでは、1.3倍~2倍も新規数が変わります

そこで新規オープン時のホームページについて解説します。

ホームページと「フォト」のクオリティが高いほど集客しやすい

最近の新規オープン時の「チラシ集客」は、チラシ単体でも集客しますが、基本的にチラシなどの「アナログ情報」を見た後に、必ず「ネットの情報」も見てから動きます

その際に「ホームページのクオリティ」と「フォトのクオリティ」が新規集客に大きく影響します。

ちなみにチラシに掲載するフォトも、クオリティが高いほど「美意識が高い・良い客層」の集客数が増えます

「手作り」ホームページのサロンは集客が悪い

新規オープン時に「手作り」でホームページを作るなら、ストレートな意見で失礼ですが「無い方がマシ」です。逆に集客数が減ることがあります。(見えない集客チャンスを失う)

美容室のホームページは、一般人から見ると「ブランドイメージ」であり、「美的センス」を判断する「名刺」のようなものです。

なにより一般人の多くは企業で働いており、日常的にネットを見ています。また60代以上でも、当たり前にスマホでネット検索している時代です。
つまり「ホームページのクオリティ」に関して、かなり目が肥えています。

そのためワードプレスなどで手作りしているサロンも多いですが、一般人の多くは見た瞬間に「手作りで作った」「素人が作った」と分かります。

だから一般人の正直な意見は「ホームページすらない」「手作りホームページ」の新規オープンサロンは、かなりキツい言い方ですが「信用度が低い」です。

新規オープンはなおさら、プロに依頼してクオリティが高いものを用意してください。

ホームページはオープンの「どれくらい前」に公開するべき?

美容室のホームページは新規オープンの「最低でも1週間前」、「理想は1か月前」には公開されているのが理想です。

理由は、ホームページは「地域名+美容室+サロン名」で検索すれば、通常は表示されるものですが、ホームページは公開直後は検索しても、ほぼ表示もされないからです。

原因はグーグルやヤフーの「検索サイト」が、ホームページを認識するのに、少し時間がかかるからです。(最低限度の時間が必要)

そのため私の会社では独立開業・新規オープンする美容室のホームページを作らせて頂く際、最低でも1か月前から準備して、オープンした際には検索して出てくるように「仕掛け」をします。

今どきのお客様は、チラシを見た後にネットで検索します。
つまり新規オープン時に「地域名+美容室+サロン名」で検索してホームページが出てこないと、集客チャンスが減ります

そのため新規オープンの3か月前には、ホームページ制作会社を選び、ホームページの準備をはじめて欲しいと思います。

ホームページ制作会社との「上手い付きあい方」

ホームページ制作会社は、「美容業界に詳しい」会社を選んだ方が「後でお得」です。
なぜなら集客や求人の「無料」相談が出来るからです。

実際に私の会社はホームページ制作させていただいたサロン様から、オープン後に集客や求人の電話相談がかなり多いです。
その際にはオリジナル・フォトを「ネット広告サイト」用にお貸しする事もあります。

つまりホームページという「モノ」をキッカケにして、「人脈・縁づくり」に活かすのも、上手い付き合い方です。
これは独立時に「短期間で伸びる」人ほど、似た考え方を持っている気がします。

ホームページは「リースで制作」だけは絶対ダメ!

なお「リース契約」でホームページを作るの絶対しないでください
多くのサロンが、それで失敗しています。

なぜ「リースが絶対にダメ」なのか、以下に解説しました。参考にしてください。

紹介

紹介は「紹介カード」などのツールと共に、「仕組み」を作ることが大切です。

特に紹介された友達・知り合いが次にするアクションが
「ホームページを見る」というアクションです。

魅力的なホームページが、紹介を後押しします。
言い換えると「ネットの情報」が充実しているほど、集客は伸びます。

また以下の2つの条件を満たすと、より紹介が増えます。
私も色々試しましたが、最近はこの方法がもっとも紹介が動きます。

  1. 「新規客」に紹介カードを渡す
    (※来店3回目以上の来店客は紹介してくれにくい)
  2. 紹介者と紹介新規客の「特典」は同じにする
    (違う特典にすると、紹介は動きにくい)

なお紹介カードや仕組みについては、以下のブログ記事を参考にしてください。

挨拶まわり

郊外型サロンを新規オープンして、短期間で成功しているサロンほど、実は近隣住民に「挨拶まわり」をしています。

具体的に持っていくものとして、以下があります。

  • 封筒
  • 挨拶状(封筒に入れる)
  • ご近所優待券(封筒に入れる)
  • オープン集客用のチラシ

なお挨拶周りの際、最近のお客様は玄関のベルを押しても、なかなか顔を出してくれないので、お花を一緒に持って回るサロンもあります。

挨拶周りはものすごく手間と時間がかかりますが、オープン後の集客で「ものすごく効果」があるので、出来るなら500軒は回って欲しいところです。

実際に成功している多店舗サロンは、新規オープン時に最低でも2000軒は回っています。

看板(ポスター)

郊外型サロンの場合、店舗前にポスター看板はぜひ設置してください。

「美容室がある」という地域の強い認知度アップにつながり、
これにより飛び込み客も増えます。

郊外サロンで、実はもっとも「費用対効果が高い」集客法は「ポスター看板」です。
仕掛け方によっては、月に20人もの新規客が増えたサロンもあるほどです。

かかる予算は、ポスター看板器具で2~3万円ぐらい。
中にいれるポスターのデザイン費や印刷費で1~2万円ぐらいです。

トータル4~5万円で、飛び込み客が毎月5~10人増える可能性があるので、ぜひオープン時には用意して欲しいと思います。

実際に私の会社が郊外サロンのオープン企画をプロデュースする際は、必ずポスター看板のデザインや機材を用意しています。
間違いなく、郊外サロンが新規オープンする時の「集客・必須ツール」です。

hotpepper(ホットペッパー・ビューティー)

もはや説明が不要なほど、hotpepperは美容業界の新規集客で、無視できない存在です。

なおhotpepperは「契約プラン」があり、高い月額料金を払うほど、地域の掲載サロンの中で上位に表示します。言い換えると、高いプランを払うほど「見てもらいやすく」なるために新規客数が多くなります。
そのためオープニング時のスタッフ数や、地域性に合わせて「契約プラン」を選んでください。

なおhotpepperの営業担当は「営業マン」なので、提案されたことを全てを鵜呑みにするのは正直、危険かな・・と思います。

費用対効果が合わないような高いプランを選んだり、集客しにくいプランを選ぶサロンが多く、かなり「もったいない」です。

「どのプランが最適か」は、hotpepperに詳しい美容師オーナーの友人や、美容業界専門のホームページ制作会社に必ず相談してください。
それぞれhotpepperのノウハウを持っているので、成功確率が高くなります。

事例A:6つの方法で「3か月で1600人」新規集客

では、この「6つの集客法」を組み合わせてオープンしたサロンの事例を2つご紹介します。

1店舗目(本店)から車で15分の所に、2店舗目を新規オープンした事例。
6人で新規オープン。3か月で1,600人の新規客が集客できました。

初月から採算分岐点に乗り、黒字スタートできました。

<大きなアクション>

  • チラシ枚数:14万枚(3か月間)
  • 挨拶周り:800件

<新規客の内訳>

  • チラシ&ホームページ:約500人
  • チラシ&hotpepper:約900人
  • 紹介&ホームページ:100人
  • 看板/挨拶&ホームページ:100人

このサロンはhotpepperが根付いている地域でした。
そのため、チラシを見た後で、hotpepperを見て来店する新規客がかなり多かったです。

事例B:5つの方法で「3か月で2000人」新規集客

2つめの事例は、5人で新規オープンした美容室。
「顧客0人、売上0円」からスタートしました。

結果、3か月で2,000人もの新規客が集客。
初月から黒字スタートできました。

なお、たまたま地域にhotpepperがエリア外だったので、hotpepper以外の5つを使って集客をしました。

<大きなアクション>

  • チラシ枚数:14万枚(3か月間)
  • 挨拶周り:2000件

<新規客の内訳>

  • チラシ&ホームページ:約1400人
  • 紹介&ホームページ:300人
  • 看板/挨拶&ホームページ:300人

実は「hotpepperが無い」「hotpepperの影響力が弱い」地域の方が、かなり集客する傾向にあります。

まとめ:新規オープンで成功するために

独立開業・新規オープンする際にもっとも重要なのは、「1日でも早く黒字にすること」。
そのために「スタートダッシュ」する必要があります。

「そのうち黒字になれば良い」「しばらく赤字で良い」と言っていると、いつまでも黒字になりません。

多店舗サロンはそれが十分に分かっているから、オープンする予算に集客費を十分に用意して、徹底的に攻めます。

しかしこれは「資金が豊富な多店舗だから」ではなく、
資金力が少ない「独立開業する人」の方が、より攻める必要があります。

なぜなら多店舗は赤字でも、資金力でカバーできますが
独立する人が赤字経営が続くと、心も体も病んでしまいます。

ですから

  • 「集客予算」は十分に持っておくこと。
  • スタートダッシュで攻めること。

そしてもっとも重要なのが

  • 「自分1人だけで悩まない」こと

ぜひ、集客に詳しい美容師オーナーの友達や、ディーラーさんにも頼ってください。

また、私たちのような美容室専門の制作会社も「上手く使って」下さい。
たくさんの新規出店に関わってきたので、「集客の引き出し」がたくさんあります。

1人で成功している人は、この世にいません。

あなたの成功を心より応援しています!
最高のお店を作ってください!

この記事を書いた人

中川 淳

中川 淳 株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2018年10月時点)。

株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2018年10月時点)。

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