求人
美容室の求人方法(美容師の新卒・中途)はホームページ、indeed、求人パンフレット、SNS(インスタグラム)、学校訪問、紹介業者、リジョブ、ホットペッパーなど様々あります。
そこで代表的な美容師・求人方法として15種類の方法を解説します。
美容室の「新卒求人」は100倍以上(一般企業は9倍で歴史上最多と騒がれていますが)、「中途採用」も年々、異常に難しくなっています。
その背景には30歳までに9割以上の美容師が職から離れると言われ、美容室数の数に対して美容師人口(転職者)が少ないためです。
しかし「前年比で売上が伸び続けるサロン」を目指す場合、スタッフ数が増えるのは必須の条件です。
実際に以前は「老舗」と呼ばれた美容室の多くが店舗数が減っているのは、スタッフ数が減っている(求人が弱い)ためです。
最近は「技術客単価をあげる」「店販を増やす」ことを多くのサロンが意識しています。
しかし「1人生産性」70万円までは伸ばせますが、それ以上になると、次に必ずぶつかる壁が「既存客に提案する時間と手間が足りない」ことです。
その状況になると、スパもトリートメントも店販も、提案する暇もありません。
つまり、最終的な解決策は「スタッフ数が増える」ことです。
これをしない限り、単価アップも店販も限界があります。
実際に急成長しているサロンは100%、「求人」と「集客」が強いです。
「売上が伸び続けるサロン」を目指す場合、この2つを解決する必要があります。
では新卒・中途の募集を集めるにはどうしたら良いのか。
その方法は代表的なもので15種類あります。
その15種類の「入口」から集めて、1つの「出口」に誘導する「求人の仕組み」を作る必要があります。
その「出口」こそ、ホームページです。
その「求人の仕組み」が以下の図です。
「求人に強い美容室」を作るには、15種類の「入口」うち
少なくとも半分の「8つ以上」は持つ必要があります。
ではその15種類の「入口」を1つずつ解説します。
最も大切な求人ツールです。
15種類の入口から集める「出口」です。
どの方法で求人しても、最終的には新卒・転職者も、必ず1度はホームページをチェックします。
そのため、ホームページのクオリティが最重要です。
●ホームページの見た目(デザイン性)が重要
●フォトのクオリティも大切
●美容学生や転職者は100%スマホで見るので「スマホ対応」が絶対条件です。
なお、クオリティが低いホームページ(手作り)なら、かなり厳しい意見ですが無い方が良い(逆効果)です。
日本№1、世界№1の求人サイト。一般企業はindeedとホームページを組合せることで、特に中途採用は応募が増えます。
「無料」で使えるのが最大の特徴です。
なお「ホームページと組み合わせる仕組み」に設計しない限り、
Indeedからホームページに誘導できません。
つまり「文字だけ」の求人原稿をIndeedに掲載しても
ほとんど応募もなく、そもそもホームページが見られることはありません。
必ずIndeedとホームページを連動させる
「仕組み」を作ってください。
Indeedと並び、美容室で必須の「入口」です。
ただし、「インスタグラムだけで求人がかかる」例はかなり少ないです。
実際にインスタグラムだけで新卒採用できているサロンもありますが、
絶対条件として・・
1 「フォトのクオリティが高い」
2 「ハッシュタグの付け方が上手」
3 「ホームページのクオリティが高い」
4 「美容学生アカウントを見つけてフォローのやりとりが上手」
などの4条件が必要です。
それ以外に、週休2日制、社会保険完備などの「条件」が良いほど有利です。
インスタグラムを使った求人戦略については、
中川淳の著書(【中小企業の新しい採用戦略】2019年2月13日発売予定)にて、詳しく解説しています。
ブログも実は「SNS」の一種です。
なお必ずアメブロなどの「外部ブログ」ではなく、
ホームページの中に「内部ブログ」を装備してください。
例えば「フォト撮影をしている風景」を掲載すると、
お客様には「トレンドに力をいれる店」のブランディングになり、
求職者には「フォトに力を入れる店」のブランディングになります。
「入口」としてツイッターに力を入れる美容室もかなり多いです。
なお、ホームページの「個別ブログページのURL」を貼りつけて発信しても構いません。
※ツイッターとブログの組みあせた使い方は、別のブログ記事に掲載しています。
美容師さんは一般人に比べてFacebook利用者がかなり多いため、Facebookページを作り、
そこでツイッター同様に、個別ブログページのURLを貼りつけて情報発信しましょう。
インスタグラム同様、今後は必須の「入口」が動画コンテンツです。
制作業者にオシャレなイメージ動画を作ってもらい、各種SNSに投稿すると効果があります。
ハローワークは無料のため、ぜひ活用してください。意外と盲点ですが、パート美容師の募集には効果があります。ハローワークに求人掲載すると、ハローワークのネット版にも「入口」ができます。さらにIndeedにも自動掲載されて「入口」が出来ます。
お店の外に置くポスター看板などで「スタッフ募集」をアピールすると、店の前を通る美容師求職者の目に留まったり、来店客の親類から紹介応募があったりもします。
現職スタッフから美容学校の同窓生などに声をかける方法です。ただし「引き抜き」は業界の仁義を無視した、絶対NGの行為です。前職場を辞めた人だけにしてください。
人口が少ない地域の場合、店に長年通う高校生に声をかけて「将来うちで美容師として働かないか」とスカウトするのも手です。ファン客は素晴らしいスタッフになります。
A4サイズの冊子です。新卒採用に力を入れる場合は必須のツール(入口)で、見た目のクオリティが高いのは絶対条件です。
(※ 今後、求人パンフレットのブログ記事も公開予定です)
美容学校の先生と人間関係を作ることが目的です。
関係が作れるまで、一般的に2年から3年はかかります。
しかし地道な活動の上で、先生とパイプ(入口)が出来ると、毎年安定的に新卒採用できるようになります。
美容学生が集まる就活イベントです。
美容学校主催のものをはじめ、美容業界の求人広告会社が主催しているものがあります。
美容業界において、中途採用で必須となった「入口」が人材紹介業者です。紹介料の相場は「給料の1か月分」前後です。
紙媒体と紙媒体があります。
ネット媒体は3種類のタイプがあり、
「A:成果報酬型(ネット掲載は無料で紹介料のみ)」
「B:広告型(ネット掲載費のみ)」
「C:複合型(ネット掲載が有料で、採用が決まると紹介料も別で払う)」
があります。
これら15種類の「入口」は「全て必要」とは言いませんが、
少なくとも半分の7種類は必要です。
弊社がホームページ制作で関わる美容室のうち、
1割は「13種類以上の入口」があり、7割が「10種類以上の入口」、2割が「7種類以上の入口」を持っています。
この15種類の「入口」で「自店の存在」を知ってもらい、
「出口」のホームページに集めています。
この「仕組み」を作ることで、採用できる確率は格段に上がります。
言い換えるなら大手の美容室を含めて、「採用力がある」美容室は、みんなこの仕組みを作っています。
とはいえコストはもちろん、全て作るって維持するには手間もかかるので、
ぜひバランスを見て用意してください。
この記事を書いた人
中川 淳 株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。
株式会社IT-Brain(アイティブレイン)代表取締役。美容室専門の集客・求人プロデューサー。美容室で年間2000店舗以上/年間5万人の新規客の集客に関わる。 2014年、地域密着の美容室の集客方法をまとめた「行列のできる新規客の集め方」本を出版。Amazonランキング4部門で1位。 またセミナー講師もつとめ、経営者や美容師さんを中心に、受講者は全国で7,000人以上(2021年7月時点)。